「最近、分け目が目立ってきた…」
「髪全体のボリュームが減った…」
そんな悩みがあっても
女性の薄毛にはいくつか種類があり
原因や対策はそれぞれ異なります。
この記事では
代表的な女性の薄毛の種類と特徴
セルフチェック方法を
美容師の視点から分かりやすく解説します。
一言に「薄毛」と言っても
女性男性型脱毛症、加齢性脱毛症、産後脱毛症
びまん性脱毛症、慢性休止期脱毛症、円形脱毛症
牽引性脱毛症、脂漏性脱毛症、抗がん剤の副作用
鉄欠乏性貧血に伴う脱毛症〜
など、多くの種類に分けられます。
代表的な脱毛症の特徴をまとめると
下記のようになります。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は
特定の部位だけでなく
頭部全体の髪の毛が均等に薄くなる症状で
女性の薄毛で最も多いタイプの一つです。
原因は一つに限定できず
過度なストレス、鉄分や亜鉛、タンパク質の栄養不足
睡眠不足による生活習慣の乱れ、間違ったヘアケア、
加齢、避妊薬の服用など
様々な要因が複合的に絡み合って
発症すると考えられています。
加齢性(老人)性脱毛症
加齢性(老人)性脱毛症は
年齢を重ねることによって起こる
自然な生理現象です。
特定の原因はなく
老化によって髪を生み出す機能全体が
低下することで生じます。
髪の毛が成長する「成長期」が短縮し
毛根が休んでいる「休止期」の割合が増加し
ヘアサイクルが乱れ
生えてくる髪が細く弱々しくなり
抜け毛が増えたりします。
全体のボリュームが減少するのが特徴です。
FAGA(女性男性型脱毛症)
FAGAは
女性男性型脱毛症とも呼ばれます。
脱毛症の中で代表的なものの一つで
特に頭頂部や前頭部の髪が薄くなる
という特徴があります。
男性のAGA(男性型脱毛症)とは
男性ホルモンが関与している点で
共通しています。
主な原因は
女性ホルモンである「エストロゲン」の減少と
男性ホルモンである「アンドロゲン」の増加にあります。
牽引性脱毛症
牽引性脱毛症は
長期間続けて髪が引っ張られ
毛根に負担がかかり発生する薄毛です。
毎日強く引っ張り固く止め続けることで
毛根に持続的な負担がかかり
髪が抜けてしまうケースがあります。
牽引性脱毛症の注意が必要な髪型

ポニーテールや編み込みなど
する場合は
長期にわたって髪をきつく結びすぎない事
や、頭皮マッサージで血行を促す事が
対策となります。
鉄欠乏性貧血に伴う脱毛症
鉄欠乏性貧血は
血液中のヘモグロビンが不足し
全身に十分な酸素を運べなくなる状態です。
女性は月経や妊娠・出産で鉄分を失いやすいため
抜け毛や薄毛の大きな原因となることがあります。
鉄分が不足すると
頭皮の毛母細胞に届く酸素の量が減少し
細胞の活動が低下するため
健康な髪が作られなくなり
細く弱い髪が増え、抜け毛につながる場合があります。
鉄分を多く含む食品
レバー、赤身の肉、あさり
ほうれん草、小松菜 など
円形脱毛症
円形脱毛症は
ある日突然コイン大の脱毛斑が頭皮に現れる症状です。
1箇所だけでなく
複数箇所に現れる方もいます。
自己免疫疾患の一つと考えられており
ストレスやアレルギー
遺伝的要因などが引き金となる場合があります。
私が接した方の多くは
強いストレスを感じた半年後
に発症するケースが
多く見受けられます。
大半の方が自然に治癒しますが
症状が広範囲に及んだり
繰り返したりするときは
専門クリニックでの薄毛治療をお勧めします。
産後脱毛症
妊娠中は、女性ホルモンが高いレベルで維持されるため
髪の成長期を維持します。
つまり
毛髪サイクルとして抜けるはずの髪が
抜けずに残っている状態です。
出産を終えると
妊娠前のホルモンバランスに戻ります。
ここで
妊娠中に抜けずに成長を続けていた多くの髪が
一斉に休止期に入り
産後2〜6か月でまとめて抜けます。
これは一時的な生理現象で
時間とともに自然に回復します。
過度に心配しすぎないことが
健やかな回復への近道です。
脱毛症の種類と特徴表
| 薄毛の種類 | 特徴 | 主な原因 | 美容室での対応 |
|---|---|---|---|
| びまん性脱毛症 | 頭部全体のボリュームが減る | 加齢・ストレス・栄養不足・生活習慣など | ◎ |
| FAGA | 分け目・頭頂部が薄くなる | ホルモンバランスの変化 | ○(初期) |
| 加齢性脱毛症 | 髪全体が細くなる | 加齢によるヘアサイクルの変化 | ○ |
| 産後脱毛症 | 出産後に一時的に抜け毛が増える | ホルモンバランスの変化 | ○ |
| 牽引性脱毛症 | 生え際や分け目が薄くなる | 髪を強く結ぶ髪型 | ○ |
| 鉄欠乏性脱毛症 | 全体的な抜け毛・細毛 | 鉄分不足・貧血 | △(内科相談も推奨) |
| 円形脱毛症 | 円形・局所的に抜ける | 自己免疫・ストレスなど | △(皮膚科推奨) |
女性の薄毛は一つの原因だけで起こるとは限りません。
加齢やホルモンバランス、生活習慣など
重なっているケースも多くあります。
まずはご自身の状態に近いタイプを知ることが
適切な対策への第一歩です。
あなたはどのタイプ?頭皮の色でセルフチェック
頭皮の色から
頭皮の健康状態を
セルフチェックする事もできます。
青白い頭皮
青白い頭皮は
透明感があり、ベタつかず
乾燥もなく潤いがある
最も理想的な色です。

黄色い頭皮
黄色い頭皮は
ストレス・不摂生による血行不良
皮脂の酸化、ニオイ、かゆみ、ベタつき
軽い炎症がある可能性があります。
ピンク・赤色の頭皮
ピンク・赤色の頭皮は
血行不良による酸欠、外的要因による炎症、
乾燥・バリア機能低下、アレルギー体質
の可能性があります。
オレンジ・茶色の頭皮
オレンジ・茶色の頭皮は
血行不良による瘀血、老廃物の蓄積、
腸内環境の悪化、新陳代謝の悪化
の可能性があります。
正しい頭皮(ヘア)ケア
毛穴は清潔にする事が大切ですが
適度な保湿も大切です。
洗浄力の強すぎるシャンプーの使用は
頭皮の乾燥を招き育毛の妨げになる
可能性もあります。
そこで、私が推奨しているのは
まず、予洗いをしっかりする事です。
(ショートでシャワー1分、ロングは2分)
これによって
少量のシャンプーでも
泡立つようになります。
爪を立てたりせず
指の腹で優しく洗い上げましょう。
美容室で相談した方がいい薄毛のサイン
- 分け目が広がった
- 抜け毛が急に増えた
- 髪が細くなった
- トップにボリュームが出ない
- 地肌が透ける
薄毛かな?と思ったら
まず原因を知ることが大切です。
女性の薄毛は
一つの原因だけで起こるとは限りません。
加齢、ホルモンバランス、生活習慣、ヘアケアなど
さまざまな要因が重なることもあります。
まずはご自身の状態を知り
かかりつけの美容師に相談する事
をお勧めします。
そのうえで美容室でできるケアと
必要に応じて医療機関への相談
を組み合わせることが大切です。


